ボードマイコンとかシングルコンピューターとかいうジャンルで、最もメジャーなものの一つがこのアルデュイーノです。2005年のイタリアで、学生の教育向けにできるだけシンプルで安価なものをと設計されました。いまでもmaid in Itaryです。普通のコンピューターと違うのは、制御用のプログラムを入れたり、結果の表示するのにはホストとなる普通のパソコンが必要なことです。炊飯器やエアコンなどの家電製品や車の部品など、IHとかマイコン制御とか書いてあるものがありますが、その中に使われているマイコンがこのタイプです。昔はマイコンはmy computerの意味でも使われてましたが、今ではマイコンというとmicroなconputerのことを意味するようになったようです。ガジェット好きなので、だいぶ前に学習用に買ったはいいけど、ガイドブックに載ってる練習プログラムではLEDをつけたり消したり、温度や湿度を測ったり、GPSをキャッチして軽度や緯度を表示するなど。今一実用性に欠けるものばっかりで、飽きて放ったらかしになってましたが、やっと診療に役立つ使い方を見つけました。それがこのにおいセンサーです。自分の臭いが気になると受診される方が時々おられます。実際話をしていて、臭う事なんてないのですが、もう本人はそう思いこんでいるので、どうやって客観的に臭いなんてしないことを分かってもらえるか、ずっと悩んでいました。業務用に臭いの測定器もあるんですが、高価すぎてとてもペイできるような値段ではありません。このセンサーはたったの300円。部品代全部でも3千円くらいでした。診察室のパソコンに硫黄系の匂いが、分かり易くグラフで表示されます。すばらしいアルデュイーノです。
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右がArduino、左がにおいセンサーの回路です。